詩歌文学館 現代短歌の開拓者・塚本邦雄 初公開含む資料展示

詩歌文学館 現代短歌の開拓者・塚本邦雄 初公開含む資料展示
(3/20)
日本現代詩歌文学館で始まった特別企画展「塚本邦雄展―現代短歌の開拓者」

作品の魅力、人間性に光

 

日本現代詩歌文学館(篠弘館長)の特別企画展「塚本邦雄展―現代短歌の開拓者」は19日、北上市本石町の同館で始まった。現代の短歌に大きな影響を及ぼした塚本の作品の魅力や豊かな人間性にスポットを当てた展示内容。初日は関係者によるテープカットで開幕を祝った。

塚本は歌集「詩歌變」で第2回詩歌文学館賞短歌部門を受賞。同館展示への出品や寄稿などさまざまな形で館の活動に協力してきた。

2005年に死去した際、篠館長が葬儀委員長を務めたことなどが縁で、09年に長男で小説家の靑史氏から蔵書や遺品などを一括して同館が受贈し、整理、保存することとなった。

企画展では寄贈された中から直筆の書や色紙、作家三島由紀夫との書簡、創作ノート、写真など初公開品を多く含む資料約270点が並んでいる。愛蔵のレコードやビデオテープ、カセットテープなど約400点も合わせて紹介している。

会場中央には塚本の世界をイメージしたインスタレーション(空間芸術)を展示。万華鏡を想像させる光が床に投影される空間に、塚本の短歌が一首ずつしたためられたアクリル製の透明な短冊15本が天井からつるされ、来場者の関心を集めている。

開幕に先立ち、靑史氏、髙橋敏彦市長、篠館長ら5人によるテープカットが行われた。主催者を代表して篠館長は「展覧会が高い評価を得て、全国の文学館等が呼応してくれることを期待している」とあいさつした。

6月5日まで開催(3月21、28の両日は休館)。会期中の同館での行事として5月15日に玲瓏の會歌会が開かれるほか、同21日の第31回詩歌文学館賞贈賞式で靑史氏が記念講演を予定している。

開館時間は午前9時~午後5時。入場料は一般300円、学生200円。問い合わせは同館=0197(65)1728=へ。

岩手日日新聞社 2016年3月20日